見た目も動きも、正直まだまだ元気だと思っている。散歩に行けば相変わらず引っ張るし、飯の時間になれば誰よりも早くキッチンの前に陣取る。だから「うちの犬はもうシニアです」なんて自分の口では言いにくいのだが、カレンダーを見ると事実は事実だ。ベルは2016年11月15日生まれ。今年の11月で10歳になる。
ドーベルマンの平均寿命は10〜13年と言われている。つまりベルは、もう「平均寿命の入り口」に立っているということになる。この数字を改めて見て、正直ちょっとゾッとした。まだ子供だと思っていたわけではないが、「もう考えなきゃいけない年齢なんだ」と突きつけられた感じがしたのだ。
というわけで今回は、ドーベルマンというか大型犬全般の「シニア期」について、体験談ではなく、ちゃんと調べた話を書く。うちはまだこれからの話だが、同じくらいの年齢の子と暮らしてる人には、もう他人事じゃないと思う。

そもそも「シニア犬」って何歳から?
これが意外とふわっとしている。海外の獣医情報を見ても、犬種や体格によってかなり幅がある。
大型犬・超大型犬(グレートデーンのような犬種)は5〜6歳でシニア入りするという見方がある一方、ドーベルマンについては7〜8歳あたりをシニアの目安とする海外の情報が多い。「余命の最後25%に入ったらシニア」という、ちょっと切ない数え方をしている記事もあった。どちらにしても、小型犬の「10〜12歳でシニア」に比べると、大型犬はだいぶ早い段階でその時期に入る。
体が大きい分、若いうちの成長も早ければ、老いていくのも早い。ここは大型犬を飼う上で頭に入れておかないといけない話だと思う。
具体的にどんなサインが出るのか
海外の獣医メディアがまとめている「老化のサイン」を、自分なりに噛み砕くとだいたいこんな感じだ。
- 動きが鈍くなる:階段や車への乗り降りをためらう、散歩のペースが落ちる、遊んだあとの休憩時間が長くなる
- 見た目の変化:口周りや眉あたりの毛が白っぽくなる、体の輪郭が変わる(痩せる子もいれば、お腹まわりだけ緩む子もいる)
- 目の変化:黒目の部分がうっすら白く濁って見えることがある。年齢による自然な変化のこともあれば、白内障などの病気のサインのこともある
- 寝る時間が増える:若い頃なら平気だった運動のあとも、やたら長く寝るようになる
- 食欲・飲水量の変化:急に食欲が落ちる、逆に水をよく飲むようになる、といった変化は要注意サインとして扱われている

一つ一つは「まあ歳だししょうがないか」で流してしまいそうな変化ばかりだ。だが海外の獣医情報では、これを「年のせい」で済ませず、変化に気づいた時点で早めに獣医に相談することが勧められている。特に食欲・飲水量の変化は、加齢そのものより病気のサインである可能性があるので軽視しない方がいいらしい。
半年に1回の健康診断、というライン
シニア期に入った犬について、海外の獣医メディアが揃って言っているのが「健康診断の頻度を上げる」ということだ。若い頃は年1回で十分でも、シニアになったら半年に1回のペースで診てもらうのが望ましい、というのが一つの目安になっている。
理由はシンプルで、シニア期の病気は進行が早いものが多いからだ。年1回のペースだと、次の診察までの間に状態がかなり進んでしまうこともある。半年ごとに区切れば、体重の増減、関節の状態、心臓の音、血液検査の数値の変化を早めに拾える。
ドーベルマンという犬種で言えば、拡張型心筋症のような心臓の病気は、もともとこの犬種にリスクがあると言われている話でもある。シニア期に入ってからの心臓チェックは、なおさら軽く見ない方がいい部分だと思う。
足腰・体重・環境、できることは意外と地味
老化そのものは止められないが、負担を減らすためにできることはいくつかある。海外のドーベルマン専門サイトでよく挙がっているのは、関節サポート系のサプリメント、体重管理、そして住環境の見直しだ。

フローリングで足が滑る家は、シニア犬にとって思っている以上に負担になるらしい。滑り止めマットを敷く、段差にスロープをつける、こういう地味な工夫の積み重ねが、関節への負担を減らすことにつながる。あと体重管理。若い頃と同じ量のご飯を、運動量が落ちたシニア期にもそのまま与え続けると、あっという間に体重が増える。増えた体重は関節にそのまま負担としてのしかかる。
正直、どれも派手さのない話だ。でも「歳を取った犬のために何か特別なことをする」というより、「今までの生活の中の負担を、一つずつ減らしていく」というのが実際のところなんだと思う。
まだ元気なうちに、知っておいてよかった
ここまで調べておいて言うのもなんだが、今のベルに今回書いたようなサインが出ているわけではない。目も特に濁っていないし、階段だって普通に上る。今のところは、だ。
ただ「まだ大丈夫」と「もう調べなくていい」はイコールじゃない。むしろ変化が出てから慌てて調べるより、何も起きていない今のうちに「こうなったら気をつけるポイント」を頭に入れておく方が、いざという時に落ち着いて動けるはずだ。10歳という数字を見て初めてそのことに気づいた、というのが正直なところだ。
うちより先にシニア期を迎えているドーベルマンと暮らしてる人は、もうこのあたりの変化、実感としてあるんじゃないだろうか。
ベルの日常はkyokench.com(トップページ)やYouTubeチャンネル「狂犬の正体」でも発信してるので、良ければそちらもどうぞ。


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