昨日、Threadsにこんな話を投稿した。散歩中、ノーリードの小型犬がベルに急接近してきて、あわや大惨事になりかけた話だ。あの瞬間、首輪をすごい力で締めてなんとかベルを止めた。
あの投稿のコメント欄を見ながら、ふと思った。もしあの瞬間、ベルが首輪じゃなくてハーネスだったら、俺はベルを止められてたか。
正直に言うと、俺はハーネス派じゃない。今日はその理由を、なんとなくのイメージじゃなくて、ちゃんと言葉にして話したい。
理由その1: 興奮した瞬間、一瞬で止められない
昨日書いた通り、ノーリードの小型犬が突然視界に入ってきた瞬間、ベルは一気にスイッチが入りかけた。ああいう時に必要なのは、体だけじゃなくて意識ごとこっちに戻す力だと思ってる。
首輪は犬の首、つまり頭のすぐ近くにある。だからグッと締めると、体と一緒に意識も引き戻せる。
ハーネスは違う。力が加わるのは胸や肩のあたりで、頭からは離れてる。体の動きは止まっても、目線は標的に向いたまま、ということが普通に起こる。あの瞬間もしベルがハーネスだったら、体を引き止められても意識は小型犬に向いたままだったかもしれない。それを考えると、正直ぞっとする。
理由その2: 引っ張り癖がある犬には逆効果になる
うちのベルはもう引っ張らないけど、若い頃はよく引っ張った。犬は首が締まると本能的に苦しさを感じて、それが「引っ張ると苦しい」という学習につながる。
ハーネスは胸に力が均等にかかる構造だから、この「苦しい」がほぼ発生しない。むしろ胸で踏ん張れる分、力を込めて引っ張りやすくなる。結果、引っ張り癖がある犬にハーネスをつけると、直そうとしてるつもりが逆に「引っ張っていい道具」を渡してるのと同じになる。
理由その3: 後ろに引かれると、あっさり抜ける
これは意外と知られてないけど、ハーネスは前方向の力にはかなり強い一方、後ろ向きの動きにはめっぽう弱い。
海外のドッググッズの解説記事でも、犬が後ずさりしながら肩とひじを一緒に抜いて、数秒でハーネスから脱出する様子が具体的に紹介されてる。特にYの字型の短いハーネスは、この抜け方に弱いと言われてる。
(出典: Joyride Harness「Why Dogs Escape Their Harnesses (and How to Stop It)」)
うちで一番怖いのはここ。信号待ちで犬が驚いて後ずさりした瞬間、ハーネスなら数秒で外れて道路に飛び出せてしまう。首輪なら、よほどのことがない限りそう簡単には抜けない。
じゃあ首輪の良いところは何か
改めて整理すると、うちが首輪を選んでる理由はこの3つ。
- 興奮して何かにロックオンした瞬間、一瞬で目線を切れる
- 引っ張り癖をすぐに治せる
- 家の中でもつけっぱなしにできる(ハーネスは締め付けが強い分、長時間つけっぱなしには向かない)
Threadsで見た、忘れられないコメント
これを書こうと思ったきっかけがもう一つある。
前にThreadsで見かけた別の人の投稿に、こんなコメントがついていた。「先日、外で見かけた飼い主さんの犬(首輪)が橋の隙間から落ちてしまって、首が吊られる状態になっているのを見ていられなかった。だから私はハーネス派です」。
その人の気持ちは分かる。目の前で犬が苦しそうにしてたら、誰だってショックを受ける。
ただ、その出来事を「首輪が悪い」の証拠にするのは、たぶん順番が逆だと思う。
その犬がもしハーネスだったら、スルッと抜けてそのまま下に落ちて、別の橋(虹の橋)を渡ってしまっていた可能性がある。
つまりあの場面、首輪は「危なかった原因」じゃなくて、「その子の命をギリギリで繋ぎ止めた理由」だったんじゃないかと俺は思う。
それでも、ハーネスを使ってる人を否定するつもりはない
ここまで結構はっきり書いたけど、ハーネスを使ってる人が間違ってると言いたいわけじゃない。小型犬や気管が弱い犬種には、むしろハーネスの方が向いてるケースもある。
ただ「ハーネスの方が優しそう」「首輪はかわいそう」みたいな、なんとなくのイメージだけで選ぶのは危ないと思ってる。それぞれの道具に、それぞれの弱点がある。それを知った上で、自分の犬に合う方を選んでほしい。
うちは、これからもリードは首輪につなぐ。理由は今日書いた通り、こっちの方がベルの命をちゃんと守れると思ってるから。
うちで今使ってるのはこのタイプ。
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