先日Threadsで、こんな投稿をした。
「よく自分の犬を紹介する時に『保護犬の○○です〜』と、まるで苗字のように”保護犬”とつけられる飼い主さんがいるけど、あれって何か意味があるのかな?別にいい悪いの話じゃなくて、素朴な疑問。」
我ながら性格の悪い聞き方だと自覚しつつ投稿したら、気づいたら3000回以上表示されて、コメントが40件を超えていた。しかも読んでみたら、俺の当てずっぽうがことごとく外れてた。今日はその答え合わせをする。
正直に言うと、俺は最初から疑ってた
投稿する前、俺の頭の中にはすでに答えが用意されてた。
「保護犬の○○です、ってわざわざ言うのは、どうせ承認欲求だろ」
「保護犬飼ってる私、優しいでしょっていう、ちょっとした人間性アピールなんじゃないの」
我ながら意地の悪い予想だと思う。これまでライブ配信などで、いろんな飼い主さんの話を聞いてきて、自己紹介の一発目に「保護犬」ってカードを切る人に、正直ちょっと胡散臭さを感じたことが何度かあったのも本当だ。
でも実際にコメント欄で40人以上の本音を読んだら、俺の当てずっぽうはほぼ空振りだった。

一番多かったのは、「説明を一言で終わらせるため」
圧倒的に多かったのがこれ。予想外すぎて、逆に恥ずかしくなった理由だ。
犬種を聞かれた時、「雑種です」と答えると、相手が「え、雑種って?」と真顔で固まることがあるらしい。だったら「保護犬です」の一言で終わらせた方が、お互い時間の無駄がない。つまり「保護犬」は苗字じゃなくて、面倒な説明をカットするショートカットキーだった。
保健所や譲渡団体から迎えた犬は、そもそも親犬も血統もわからないケースが多い。「犬種は?」と聞かれるたびに「わかりません、多分ミックスです、親も知らなくて…」って毎回フルコースで説明してたら、その飼い主の方が先に消耗する。「保護犬なので犬種はわからないんです」の一言で片付くなら、そっちを選ぶのは普通に賢い。
もうひとつ多かった理由:先に釘を刺しておくため
次に多かったのが、これ。
保護犬や元野犬は、人や他の犬に慣れるまで時間がかかる子が少なくない。近づかれるとビビって固まったり、唸ったりする子もいる。そういう性格を、会って早々に「元保護犬なので、ちょっとビビりで…」と一言添えることで、相手の無神経な距離の詰め方をあらかじめ止めておく、という声が結構あった。
グイグイ距離を詰めてくる相手や、「うちの子となんで遊んでくれないの?」って聞いてくる相手に対して、「元保護犬なので、色々察してください」の一言が、静かなバリアになってるという話も刺さった。これは「アピール」というより、「これ以上踏み込むな」の警告表示に近い。
保護犬という存在を知ってほしい、という声も
もちろん、啓蒙寄りの気持ちで言ってる人もいた。
「保護犬に興味を持ってもらえるきっかけになれば」「保護犬でもこんなに幸せに暮らせるって伝えたい」という声。過去に辛い環境にいた犬が、今は普通に暮らして甘えてくる姿を見せることで、保護犬という選択肢そのものを知ってもらいたい、という話らしい。
これは正直、俺の想像力の外側にあった視点だった。承認欲求どころか、「自分の犬を広告塔にして、誰かの次の選択肢を増やしたい」って話だったんだよな。ちょっと不覚にも感心した。
でも、ゼロ回答じゃなかった
一方で、俺の当てずっぽうが完全にハズレってわけでもなかった。
「保護犬育ててます、と言いたいだけで、実際は愛犬家じゃない人もいる」って辛口なコメントもあったし、「最近、保護犬がちょっとしたブランドやファッションみたいになってきてる気がする」って違和感を口にする人もいた。「本来なら、そういう枕詞がなくなるのが一番いいのかもしれない」って意見には、思わず頷いた。
正直、こういうコメントを読んで少しホッとした自分もいた。俺の性格の悪い勘も、ゼロパーセントは外れてなかったわけだ。ただし、そういう人は40人中の数人で、多数派ではなかった、というのが今回の落としどころ。

41件読んで、俺の見立てが外れた話
投稿する前の俺は、「保護犬アピールする人=承認欲求」って、証拠も見ずに勝手に判決を出してた。裁判官気取りで、証人尋問すらしてない。
実際に聞いてみたら、理由は人の数だけあって、しかもその大半は自己満足の話じゃなく、省エネな自己紹介だったり、境界線を引くための一言だったりした。ただ完全に反省したかというと、そうでもない。次にリアルで「保護犬の◯◯です」って自己紹介されたら、俺はまだちょっと「さて、どっちのタイプかな」って観察してしまうと思う。人間、そんなにすぐには色眼鏡は外れない。
まあ、一つの軽い疑問がここまで拾われて、自分の見立ての甘さまで晒されたんだから、Threadsのアルゴリズムには足を向けて寝られない。
kyokench.comでは、こういうSNSで拾ったネタも含めて、ベルとの暮らしの話をいろいろ書いてる。よかったら覗いてみてほしい。YouTubeチャンネル「狂犬の正体」でも、ベルの日常を配信中。


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