花火大会に犬を連れていくのは、正直エゴだと思う

コラム
2026.08.02|2 MIN READ|DOBERMANN / FIREWORKS & DOGS

夏になると、花火大会や祭りに愛犬を連れて行った写真がSNSにたくさん流れてくる。楽しそうな写真ばかりだけど、正直に言うと、俺はこれ、あまり良いことだと思っていない。

結論から言う。花火に犬を連れて行くのは、はっきり言えば飼い主のエゴだと思っている。今日はその理由を書く。

花火の音は、犬にとってただの恐怖でしかない

アメリカのコーネル大学獣医学部がまとめている資料によると、犬にとって花火や雷のような大きく予測できない音は、かなり強いストレス源になる。実際に1,225頭の犬を対象にした調査では、半数以上の犬が花火に対して何らかの恐怖反応を示していたという結果も出ている。

震える、隠れる、パニックになって逃げようとする。これは「怖がりな性格の犬だけ」の話じゃない。普段は落ち着いている犬でも、花火の音量と突然さの前では同じような反応を見せることが分かっている。

人混みも、音と同じくらいのストレスになる

花火大会が犬にとって厳しいのは、音だけの問題じゃない。普段の何倍もの人が密集する場所を歩かせること自体、大きな負担になる。

うちのベルも人混みは苦手だ。35kgの体で人とすれ違うたび、こっちが常に気を使う。それでも花火の会場ほどの密度になったら、ベルにとっても俺にとっても良いことは何もないと分かっているから、最初から連れて行かない。

ましてや小型犬であれば、知らない人に踏んづけられて重大な事故につながるだろう。

そもそも犬は、花火なんて見ても感動なんてしていない

これが一番言いたいことなんだけど、花火を見て「うちの子も喜んでる」と思っている飼い主が結構いる。

でも、実際に花火大会中の犬の様子を映像で分析した研究で記録されているのは、震え・呼吸の乱れ・逃げようとする動きばかりだ。花火を”楽しんでいる”様子を示す記録は見当たらない。

つまり、花火を見て感動しているのは人間だけで、犬は隣でただ耐えているだけ、というケースがほとんどだということだ。

感動を共有しているなんてのは飼い主の勝手な思い込みであり、人間のエゴ以外何者でもないのだ。

花火は、人間だけで見に行けばいい

アメリカンケネルクラブ(AKC)も、花火のイベントには犬を連れて行かず、自宅で留守番させることを勧めている。連れて行きたい気持ちは分かるけど、その”連れて行きたい”は、大抵の場合、犬側の希望じゃなく飼い主側の希望だ。

花火は人間だけで見に行った方がいい。それが結果的に、犬にとって一番優しい選択だと俺は思っている。

ベルとの日常はYouTube「狂犬の正体」でも発信中。よかったらチャンネルものぞいてみてください。
kyokench.com

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